ライティングを合わせる
うちの写場で撮る場合、写る人に合わせてライティングをする。基本は、最低限の1灯、モノブロックかLEDか、アンブレラかボックスかバウンスか、この時期の午前中なら自然光か、グリッド入れるかトレペ垂らすか等々。
子供向けのスタジオなら全体に光を回し、子供がどこにいても同じように撮れるようにするのだろうが、うちの場合は、光が回りすぎないようにいかに「切るか」を考える。被写体になる人の性別や年齢、人柄、話してみた印象、服装、表情、そういうものを見て感じた私が考えるその人の像、そういったものがご本人のイメージと合うのか合わないのか、ご本人の要望があるとすれば合うのか合わないのか、考え出したらキリがないのだが、せっかく私が撮るのであれば、誰がとっても同じ、とならないように撮影したいと考えている。
また、立体感には影と陰が必要だと考える。光を回せば陰や影を消せるのだが、私の考えではそのどちらも「人」を撮るには必要。だから、光を切るのである。
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