消費されない写真
消費されないような写真を撮っていきたいと考えています。
流行りや廃りに関係ないスタイルで、数十年後に見返しても「こういう写真でいいよね」と言われるような、スタンダードな写真。現代の「いい写真」はどうしても時代の反映を意識しているように思われ、それは「映える」だったりするわけですが、映えるという写真の多くはスマホで撮り加工しているものが多い印象。写真の加工技術は年々進んでおり、去年は一部の人しか知らなかった加工を今年はデフォルトで撮れてたりします。そうなると、もはや流行りは過去のものになり、誰もが出来るならばそこに先端の価値はないように思います。
写真の価値は、加工技術の凄さでも、いいねの多さでもありません。見て欲しい人が見てくれて、その人が「いいね」と思ってくれたら、その写真の価値は十分です。
個人のことを考えて撮る写真は商売向きではないし、多くを消費するには適してません。でも、そういう写真こそが数年、数十年後、親の箪笥の奥から出てきた時に、家族に喜んでもらえるのはないか、とか考えています。
0コメント