フィルム価格等の高騰

フィルムもそうだが、現像液等の薬品の高騰がひどい。

わたしの常用フィルムは、Tri-x400、現像液はD76である。以前は、T-MAX 400にT-MAX ディベッロッパーを使っていた。使っているレンズが古いものなので、その時代に合わせている感じだ。印画紙は、イルフォードを使っていたが、ここ3年くらいはFomaである。

コダックは、国内向け現像ソリューション(薬品とか)の販売を停止する旨のアナウンスをすでに出しており、流通は国内在庫のみなのかもしれない。薬品もフィルムも海外から輸入すればよいだけ、というかもしれないが、品質に保証が付かないのはよろしくない。(例えば、期限切れ。保管環境の悪さからくるフィルムの悪影響。配達中の液漏れとか)

それこそ、10年くらい前までは、フィルム買う時は10本単位で買ってたし(Tri-Xが300円台だった気がする)、長巻を使ってもお得感は十分に感じられたし、D76だって毎回新品を作ってた感じ。その長巻(100ft.のロールから135用のパトローネに必要な分だけ巻き取って使う)だって、当時は8000円とかだった気がするが(記憶ちがい?)、それが今や47000円である。135も120も1本2500円前後。

安いフィルムや薬品に替える、という手もあると思うだろう。しかし、フィルムや薬品を替えることは、結構一大事なのである。これまでの撮影や現像の感覚や経験が役に立たないことになる可能性があるから。フィルムが違うと感光の特性も変わり、もちろん粒子の出方も変わり、トーンも変わり、フィルムに合わせて現像液を変えればそれらはさらに変わり、とっ散らかるのは目に見えている。それでも、いつのひか新しいフィルムと現像液に切り替えていかなければならないのだろう。印画紙も含めて。

猪瀬写真事務所

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